Like a monotone.

Only those who do nothing at all wake no mistake but that would be a mistake.

「ウドウロク」が最高にハッピーだった話。

母は自叙伝好きで、たまにワタシにおススメしてくれる。

つい先日、ノリノリで貸してくれた書籍が、NHKチーフアナウンサー有働由美子さんの自叙伝「ウドウロク」。

記憶を遡っても、こんなにも読んでいてクスッと笑える文章で人生を綴った自叙伝に覚えがないかも、というくらい自分のことを語るのが(いい意味で)上手な方だなと思ったのが感想だった。
面白くて、読み終わったらところを再度すぐに読み直すほどだし、その読み直している自分はその活字のなかに彼女の顔や姿を思い浮かべて、愛おしい少女のように愛でている感覚に近い。

ところどころに挟まれている写真に写る彼女はとても無邪気に見えるし、才女でありながらどこか不器用な姿がとても愛おしい。
実のところ、人気のあるキャスターらしいことは知っていたけど彼女のことをあまり詳しいことは知らなかったので、この本を読んで初めて彼女がどんなイメージを持たれているキャスターなのか、そしてその実どんな人柄なのかを初めて理解した。

これまで自叙伝を読んだ時には経験がなかったけど、読みながら会社の同僚の一人が思い浮かんだ。ちょっと有働さんに似ている気がした。
(失礼ながら?同僚は結婚して子どももいるけれど)

まさに今同じテーブルでお酒でも飲みながらトークしているかのように面白おかしく、ときにじんわりと入ってくるものだから、自叙伝の紆余曲折に入り込むことなく楽しく会話に加わっている気分だった。

言葉を紡ぐのが上手な人は、こんなにもシンプルにそして流暢に文章を紡ぎ続けることができるんだなと読みながら心の底から感心していました。

そうなってくると気になるのが、いまの彼女。
さっそくググってみたら、いま流行りのメイソンジャーに噛みついてて大爆笑した。

「反感を買いました」あさイチブログ(有働由美子キャスター)NHK

このキャラクターは唯一無二だし、NHKという組織を度外視しても唯一無二だと思う。となりの芝は青く見えるとはいうけれど、彼女の場合「芝」よりも「山」という感じがする。

彼女の山は、凸凹が多くて太陽が当たったりずっと雨が降ったりする場所があっててコンディションが一定でないけれど、だからこそ他のどの山よりもさまざまな表情を見せてくれる。

そんな感じ。