Like a monotone.

Only those who do nothing at all wake no mistake but that would be a mistake.

舞台「祝女-on stage-」で、女の毒を愉しむ話。

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NHKの放送の頃からのファンだった祝女、舞台の制作発表のニュースを観てすぐチケットゲット。そしてあの45年振りの吹雪のなか、天王洲アイルにある銀河劇場まで、舞台『祝女〜shukujo〜』  を観に行ってきました。

祝女とは

「女に生まれたあたしを祝う」をコンセプトに繰り広げられるコメディタッチのショートコント。
仕事、休日、アフターファイブ…。 
日常生活の瞬間を切り取り、友人同士や主婦仲間、職場の先輩・後輩、恋のライバルなど、人間関係で浮かび上がる悲喜こもごものショートストーリーをオムニバス形式でまとめた30分番組である。

NHKの番組とは思えない」との声もあがるほど、女のココロに潜むホンネを絶妙に
そして赤裸々に描き、女性視聴者から「わかる!」「あるある!」と絶大な支持を受けた。

ココリコミラクルタイプ  を、女性視点にフォーカスしたタイプのものというと(ココリコミラクルタイプを知っている人には)伝わりやすいかしら。シュールに描かれたコントを個性的な俳優が本気で演じるところがとても面白くて、これもココリコミラクルタイプからの流れでしょうか。

今回の祝女-on stage-のなかで特に好きだったのは、元カノfour、35歳マンションを買う、婚活、Girls Hit Chartの4本でした。プロジェクションマッピングもふんだんに使われてて、なかなかNEOな舞台でした。
 
舞台の総評を少しだけすると、「これならTVでいいかなと思った」「LIVEってやっぱりいいなぁ」の2つに分けられます。
前者は、一緒に行った彼が終演後に最初につぶやいた言葉なのですが、まさにそのとおりという感じで、TVではできないようなもう少し突っこんだ(または際どい)な内容が盛り込まれていても良かったかなぁ。内容の踏み込み具合なら、観劇の夜に放送していた「最高の離婚Special2014」の方が、よっぽど踏み込んだ内容でしたね(笑)
舞台でしか演出できないことや表現できないことをスパイスとしてでも入っていたらもっと舞台を観に来た意味があった!と思えたんじゃないかしら。
後者は、前者を少し否定することにもなるけれどLIVE感を感じられたことです。
最初の台詞から大久保さんがそれはもうはっきりと噛んだり(笑)、当日の大雪を小ネタにしてYOUさんをはじめとする演者さんたちがアドリブを入れて客席が笑ったりする瞬間は、単に完成品の鑑賞ではないLIVE感がとても伝わっただけでなく、舞台の側に観客が取り込まれたようで、客席の雰囲気がガラリと変わりました。 
 
それにしても、あの大雪の中ほぼ満席の状態でほぼほぼ10割の女性が、女にしか分からない毒を愉しみに集まって来ていると思うと、女性の執念というのか根性というのか、この状況自体が女性の毒っぽくてとても興味津々でした♥