Like a monotone.

Only those who do nothing at all wake no mistake but that would be a mistake.

億男を読んだ話。

「それあげるよ、タイプじゃなかった」

と、突然貰い受けることになった川村元気著の「億男」を読みました。
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兄弟の借金を背負ったせいで家族が崩壊してしまった男が3億円の宝くじを当てるところから始まる物語。

Amazonのレビューとかみると、流されやすい主人公に苛立つ人も多いみたいだけれども、個人的にはそこがリアルな感じでよかったかなぁ。

特にこのくだりは、過去の経験とちょっぴりリンクしてて印象深かった。
不幸になるとか人のために使えとか、そんな教訓は貧乏人やひがみ屋のやっかみで出来上がったものだ。
3億円当てた自分が特別だと思うな。

とつぜん大金を得て恐怖を覚えた主人公と対峙した人々の発言なのだけど、冷静さを欠いた状態だとこうも動揺するのだなと

なんとなく身に覚えがあって、身が引き締まったのでした。

あ、あと家族を持つと強くなると言うけれど、反面弱くもなる気がしました。