Like a monotone.

Only those who do nothing at all wake no mistake but that would be a mistake.

胎教の名目でライブに行き、背中をしっかり押された話。

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Mr.children「未完」ドームツアー。
実に3年振りくらいのミスチルライブに参戦。

彼らのライブに行くといつも、客席のみんなが歌詞カードなんてないのに、思い思いの気持ちを込めて大声で歌ってその瞬間を共有しちゃうあの瞬間にウルッときちゃうのだけれど、今回はセットリストにやられてしまった。
しかも今回はウルッとどころではなく、ツラツラと涙を流し続けてしまった。

安保法案の是非で揺れるいまの日本にあって、
''愛とは何か''を問うた後の「and I Love You」「タガタメ」。
目からは涙が止まらず。特に直接的なメッセージの「タガタメ」は、こんなにも一曲で泣くかというほど、涙があふれて仕方なかった。ふと隣りに意識を向けると、ツラツラと涙を流している おっと がいて、あの演出と演奏はそれほど、単純に素晴らしかったのだと納得した。

安保法案は、必要なんだろうと思う。
中国はきっともう日本なんて相手にしてない。でも戦争をするつもりはなくても、巻き込まれる可能性はある。すでに各所にいる日本人は常に危険と隣り合わせで生活していて、現実を前に、日本国がすべきことはあるのだろうと思う。
やり方や進め方が下手なだけで、そうなのだと思う。

思想と違うことは残念だけど、戦争はなくならない。その前提に立たないといけない気がする。


「傷つけあうためじゃなく 僕らは出会ったって言いきれるかな
いま分かる答えは ただひとつ ただひとつ I Love You...」

「子どもらを被害者に、加害者にもせずに
この街で暮らすため、まずなにをすべきだろう」


桜井さんはこの時のMCで、ブッダの教えと共に自身の考えを言った。

「僕は、哲学者でも宗教家でもないけど、、、愛とは想像力じゃないかと思うんだ」


「つまりはImagineだよ」とは、ジョン・レノン好きの おっと 。
※もともと桜井さんが尊敬しているから十分あり得る

群衆でなく団体でなく国でなく、戦おうとするそのたった一人について想像できるとしたら、導き出される答えは変わるのかもしれない。
でもそれは、平和な日本でたとえ恋人同士でも親子関係でも、決して容易なことじゃない。最小人数で損得なしの関係でも難しいのだもの。勝手に作られた国境とはいえ、難しいよね。

ところで、今回小林武史氏から離れた彼らだけのライブだったわけだけど、なによりもバンドサウンドが際立っていたと思う。まるで原点に戻ったようなそんな感じ。前よりもずっとずっと4人がひとつになった感じがして、前回のそれより不思議と心地がよかった。

アンコールで演奏された「Tomorrow Never Knows」は、昔といまの自分との比較をさせてくれたり、その上で前に進もうと背中を押してくれたり、、、と、相変わらず凄まじいパワーを持っていた。
その昔聞いたときに思ったことと、いま聞いて思うことと、実のところ何も変わってない気がするけど、そんなはずはない、絶対前進してる!と勝手にパワーをもらって自分に言い聞かせる。
大きく変わろうとしているライフスタイルを前に、次に彼らのライブに行けるときはいつだろうかと思いを馳せながら、その時は最大公約数で来られたらいいなとほんのり願いながら、滝雨が降りしきる日産スタジアムを後にした。

そうそう、この日は大雨でアリーナ席も彼らもびしょ濡れだった。幸いワタシたちは屋根つきのスタンド席だったのでライブ中は濡れずにすんだ。
身重の身体で3時間たちっぱなし&ずぶ濡れはキツそう。

ちなみに、これまで行ったミスチルイブのすべてが友人から譲り受けた余りチケットなので、次に行けるタイミングにそのような友人が周りにいるかどうかもこれはこれで重大な問題だ。